新幹線で西日本方面へ出張に行くことが多いのですが、駅弁屋さんは、いつも混んでます。
駅弁は、コンビニのお弁当に比べ値段は少々高いのですが、コンビニのお弁当にはない、個性や工夫、歴史があり、新幹線の中で駅弁を食べることが、出張や旅行の楽しみのひとつとなっています。
私は駅弁マニアではないのですが、昨年東京駅で購入した駅弁の中で、おすすめしたい駅弁を5つご紹介いたします。
(どれも美味しくて、順位をつけられません。)
車窓食堂 深川めし
江戸時代、深川近辺ではアサリやハマグリが取れる漁師町として有名で、昭和の初期までは浅草で深川めしを売る屋台が多く存在し、その名が広まりました。
深川めしは、元来、ネギと生のアサリを味噌でさっと煮て、汁ごとご飯にかけたものと言われていますが、現在の深川めしはぶっかけと炊き込みの2種類があるようです。
現在でも深川周辺では深川めしを食べられるお店がありますが、これを手軽に食べれるのが駅弁の良いところ。
(株)JR東海リテイリング・プラス製造の深川めし(税込:1,080円)
ブランドは、車窓食堂。
東京駅でも在来線の構内では販売していません。
JR東海の新幹線改札内で買うことができます。
新幹線に乗り早速実食。
ご飯の上には、4種類の具材。
賑やかです。
手前左にオカカ醤油和え。
右に行って、穴子蒲焼。
左上の黒いのは、海苔の佃煮。
そして右の一角に、メインのあさり煮。
おかずは、玉子焼、油揚げ煮、べったら漬。
この組み合わせ、完璧です。
そしてご飯。
アサリの一部がご飯に混ざっていたので、ようやく気が付きました。
アサリの炊き込みご飯です。
原材料にも、「あさりご飯」と記載あり。
美味しくいただきました。
商品名 深川めし
価格 1,080円(税込み)(2023年10月現在)
製造者 (株)JR東海リテイリング・プラス
(ブランド:車窓食堂)
購入場所 JR東京駅新幹線改札内の売店
日本ばし大増 深川めし
深川めしをもうひとつ。
東京駅には、二つの「深川めし」という品名の駅弁があります。
私が30年程前に初めて食べた深川めしの駅弁は、これ。
(株)JR東日本クロスステーション製造の深川めし
ブランドは日本ばし大増
在来線の構内にある「駅弁屋 祭」で購入できます。
製造会社の名前でもわかるように、車窓食堂の深川めしは、JR東海。日本ばし大増の深川めしは、JR東日本。それぞれの管轄で販売。
こちらは一面アサリ。
ご飯の上に刻み海苔と牛蒡の炒り煮。
その上にアサリと生姜の味噌煮が乘っている感じです。
ご飯は、アサリの旨味を炊き込んだ茶飯。
日本食堂の深川めしとは、また違った美味しさがあります。
商品名 深川めし
価格 980円(税込み)(2023年10月現在)
製造者 (株)JR東日本クロスステーション
(ブランド:日本ばし 大増)
購入場所 JR東京駅在来線構内 「駅弁屋 祭」
米沢名物 牛肉弁当 牛肉どまん中
最初、東京駅でこの駅弁を買うことに、少しの抵抗がありました。
電車で地方へ行き、現地で食べてこその駅弁ではないか?
しかし、いつもお世話になっている「駅弁屋 祭」で、大人気の駅弁を避けては通れない!
全国各地の駅弁を食べれるのが、「駅弁屋 祭」の良いところではないか!
変なこだわりは捨てたほうが楽しい!
牛肉どまん中というネーミングの「どまんなか」というのは、山形産のお米の品種です。
冷めても美味しく食べれる、駅弁向きのお米のようです。
「どまんなか」の上には、ぎっしりと、肉。
同じ色なのでわかりづらいですが、
左側には牛肉そぼろ煮。
右側には牛肉煮。
その上に、いりごまと、パセリ。
この駅弁の最大の魅力は、このお肉のボリュームだと思います。
少々お肉だけを食べても、ご飯のおかずとして足りなくなることはありません。
それと、甘辛い特製のタレで味付けされた牛肉たち
ご飯に合います。
おかずは5品、漬物は桜漬け大根。
新杵屋さんのHPを見ると、「塩バージョン」と「味噌バージョン」があるようです。
こんど試してみたいと思います。
商品名 牛肉どまん中
価格 1,350円(税込み)(2023年11月現在)
製造者 有限会社 新杵屋
購入場所 JR東京駅在来線構内 「駅弁屋 祭」
崎陽軒 シウマイ弁当
不動の人気を誇る横浜 崎陽軒のシウマイ弁当。
知らない人はいないのではないかと思うほど有名な駅弁。
新幹線に乗り込み、早速実食。
経木のお弁当箱。
これがいい。
余計な湿気を吸収してくれている感じ。
見た目が完璧!
美しい!
さて、どこから食べるか?
ネットを見ると、食べる順番の記事も多数でています。
私はもちろん、シウマイ(①)から。
からしと醤油をつけて実食。
そしてご飯(②)を一口。
この俵型のご飯が良くできている。
経木が余計な湿気をとってくれていて、しかし、しっとりした感触のご飯。
おかずも、ご飯も、冷めても美味しいという駅弁の使命をしっかり押さえている。
次に食べるのは鶏唐揚げ(③)、そして筍煮(④)。
あんずシラップ和え(⑤)、最後にとって置きたかったが、ここで食べてしまった。
玉子焼き(⑥)、蒲鉾(⑦)と食べ進んだ後、緑色の仕切りの先に、だれか隠れているぞ?
何だ?
鮪漬け焼き(⑧)だ。
久しぶりの崎陽軒のシウマイ弁当、美味しくいただきました。
商品名 シウマイ弁当
価格 950円(税込み)2023年10月現在
製造者 株式会社 崎陽軒
購入場所 JR東京駅 グランスタ東京
おぎのや 峠の釜めし
「駅弁屋 祭」で販売してるらしいということは、知っていましたが、実物を見たことがありませんでした。今回は、たまたま昼頃に東京駅にいましたので、「駅弁屋 祭」をのぞいてみると・・・。
ありました。
おぎのや 峠の釜めし
ほんとうに売っていました。
お店の人に聞きましたら、入荷は11:30分頃とのこと。
今までは、早朝に駅弁を買い、新幹線に乗っていたので、出会うことがなかったようです。
昔は、電車で軽井沢方面に行く場合、横川駅から軽井沢駅までの区間が急勾配だった為、
横川駅で補助機関車を連結し、碓氷峠を超え、軽井沢駅まで登っていました。
補助機関車を連結する為、少しの間、横川駅に停車するのですが、その間に、この年季の入った木箱で峠の釜めしを売りに来るのです。今では、上信越新幹線開通の為、この横川駅は終着駅になってしまいました。
その峠の釜めしが、東京駅で買えるのです。
なんだか、感動です。
私は、これを食べるために、一般道で横川のドライブイン(荻野屋 横川店)へ行き、ついでに足を延ばして軽井沢プリンスホテルスキー場でひと滑りすることもありました。
それを東京で食べれるなんて。
通常は益子焼の器に入っていますが、ここで販売しているのは、白いパルプモール容器に入っています。益子焼の器の方が雰囲気でますが、この器、処分に困るんですよね。
パルプモール容器、ありがたいです。
蓋を開けると、いい香り。
具もいつものメンバー。
どの具も美味しいが、相変わらず杏子の存在感があります。
漬物がいい。
小茄子とわさび漬け、昔からあるなあ。
はじめに、「どれも美味しくて、順位をつけられません」と書きましたが、おぎのや 峠の釜めしだけは、特別な駅弁です。
また食べたくなってきた。
商品名 峠の釜めし(パルプモールド容器)
価格 1,200円(税込み)(2024年5月現在)
製造者 株式会社 荻野屋
購入場所 JR東京駅在来線構内 「駅弁屋 祭」 ※入荷は11:30頃