舞子へ 初めての波止タチウオ 釣れない

9月某日の夕まずめ、明石の漁港へアジング調査。

たまたま堤防から外海に向かって青物を狙っている若い釣り人と会話をすることがあった。今は青物やりながら場所の確保で、狙いは日没後のタチウオだという。

「タチウオ?」

「陸から釣れるんですか?」

タチウオと言えば、船から釣る魚だと思っていた。
千葉でも東京湾の埠頭で釣れているという話が、千葉方面の釣果情報に出てくることはあるが、陸からはあまり盛んな釣りものではない。

「陸からルアーで釣るんですか?」

と聞いてみると、

「テンヤですよ」と。

テンヤは船で釣る仕掛けだと思っていた私が、理解不能な顔をしていたのでしょう、ルアーケースから「テンヤ」を取り出し、見せてくれた。
どうやら波止からのタチウオは、関西ではかなり熱いターゲットみたいだ。

波止タチウオテンヤ+ワーム

ネットで釣り情報を見ていると、舞子で釣れている。
10月某日、早速調査へ。
まずは、タチウオ用の「テンヤ」というものを手に入れなくてはならない。
向かったのは、垂水にある釣具店「フィッシング マックス 垂水店
釣り場のそばにある釣具店には、近辺で釣れている魚のグッズがそろっており、釣果情報も掲載されているはず。

ダイワ 波止タチウオテンヤSS

売っているんですね、陸から狙うテンヤが。

本来、きびなごなど小魚を巻くようですが、ルアーマンとしてはエサは使えない。
ワームを使っても良さそうだ。
ワームはたくさん家の引き出しに入っているが、もってこなかったで購入。

早速装着してみます。

針金で巻くのは独特だが、ヒラメ釣り用のジグヘッドに、ワームをつけるのと、同じことかな?

こんな感じでよいのだろうか?
(ピンボケしてしまった)

暗くなるのを待って、実釣開始。

タチウオがいるタナは?
ルアーアクションは?
基本がわからない中で、あれこれ試すが、釣れない。

「まっ、初めてはこんなもんさ」

と自分を慰めつつ、20時くらいまでやって、反応なし。

撤収。

その後、周りで釣れているかどうか偵察すると、釣れている人がいるではないか!!

しばらく観察していると、

・キャスト後、カウント3くらいで、ゆっくり巻きだす。
・基本はタダ巻き。時々アクション。
・ロッドは、8フィートくらいで、柔らかめ。
・リールは、2000番くらいだろうか?

すると、3投に1度くらいのペースでヒット。
(時合か?)

遠まきに見ていると、テンヤは使っているが、ルアーではなさそう。

近づいて話しかけてみると、使っているのはきびなごでした。

やはり、生の餌が良いのか?

きびなご買って再チャレンジ

10月某日、再チャレンジ。

場所は、再び舞子。

駅から近く、トイレもある。
電車釣行には、とっても便利。

そして、

エサ釣りはしないと、決めていましたが

「ジグヘッドを使っているから、まっいいか!」

と、ルアーマンの変なこだわりは捨て、今日はきびなごを使います。

前回、周りで釣れていたタチウオは、指2本~3本くらい。

小さめなので、テンヤも、小さいものを購入。

明石海峡は潮の流れが速いので、重量が欲しかったが、前回釣れていた人も小さめのテンヤを使っていたので。

明るいうちに準備開始。

やわらかいきびなごの身を針金を使ってジグに巻き付けるのが、難しい。
力を入れすぎると身が切れてしまうし、そうでないと隙間ができてしまう。

きびなごをつけてみるが、果たしてこれでよいのだろうか?

まっ、こんなもんか。

日没を待って実釣開始。

・・・・・・釣れない。

この日も釣れる気配なし。

周りの人も釣れていない。

今日も、何も釣れないまま撤収。

再々チャレンジ

どうしても答えが欲しい。

どうすればタチウオが釣れるのか?

会社の帰りに、梅田の大型釣具店でうろうろしていると、波止タチウオグッズコーナーにいたお客さんの会話が、一部分だけ耳に入ってしまった。

「タチウオはアホでも釣れるから・・・・。」

アホで釣れる?

そんなに簡単な釣りだったのか?

それが釣れない、オイラは何なんだ!!

新たにきびなごを購入し、再々チャレンジすることにしました。

今回は、エサのきびなごを少し工夫。

そのままだと、5回程キャストすると、エサが崩れてしまう。
まず、きびなごの頭が取れ、身が崩れだす。

エサ持ちが悪い。

ネットを調べていると、塩漬けにするとエサ持ちが良いらしい。

早速試してみました。

一晩塩漬けにし、その後、塩を落として冷凍。

水分が抜け、一回り小さくなりますが、身が引き締まりエサ持ちは良さそうです。

今日で4回目の釣行。
(再々チャレンジのあと、一度行ってますが、釣果なし)

4回目だと、多少学ぶ点もあります。

タチウオは、回遊魚。
昼間は深場にいて、夜になるとエサを求めて浅場に回遊してくるようです。

回遊してきている時間でなければ、釣れるはずもありません。

舞子で比較的安定して釣れているのは、イカ。

今回は、エギングタックルも用意して、タチウオが回遊してくるまでエギングをしながら待ってみることにしました。
舞子発22時くらいの電車では帰りたい。
それまでに回遊があればよいのだが・・・。

タチウオテンヤで、マルイカ

日没までは、おにぎり食べながら時間つぶし。
周りは、青物狙いでジグを遠投している釣り人がチラホラ。
私も、時々ジグを投げて時間をつぶしますが、青物の気配はありません。

夕まずめ、サビキの人に10~15cmくらいのアジが掛かりだします。

小さいアオリイカも、何人か釣れているようです。

私も、エギングロッドに持ち替え、キャスト。

潮の流れが速いので、3号の餌木にシンカーをつけて、1時間程キャスト。

反応なし。

周りはすっかり暗くなってきています。

その後、タチウオ用のロッドに切り替えキャスト。
(ロッドは、8フィートのやわらかめのシーバスロッド)

まだ、回遊がなさそうです。

その後、休みながら交互にキャスト。

時間は21時近くだったと思います。
そろそろ、今日もボウズの予感がしてきたとき、
タチウオロッドに、わずかな反応が。

手前まで巻いてきたところで、

「ググッ!?」

久々の生命感あり。

何かかかった。
タチウオを釣ったことがないので、タチウオのあたりはわからない。

釣りあげてみると、

マルイカ!?

かわいらしいサイズ。

長い触腕が、しっかり針にかかっていました。

私、マルイカを釣ったのは、初めてです。

でも、本命のタチウオは、釣れない。

周りでタチウオが釣れている気配もないので、今日はこれで撤収。

このところ、ボウズが続いていたので久々の獲物は、うれしいものです。

帰り際に隣の釣り人から、

「タチウオ狙いですか?」
「釣れましたか?」

「釣れないですね。」

どうやら常連さんらしく、タチウオ狙ってもなかなか回遊に当たらないので、最近はエギングが多いとのこと。

タチウオは、根気とタイミングだ大切なようです。

マルイカは、刺身で美味しくいただきました。

しかし、どうしてもタチウオの塩焼きが食べたい!!